ぜんまい仕掛けの神様

「私をここから出してくれたら、坊の願いをなんでもひとつ叶えてやろう」

古ぼけた骨董屋の片隅で、犬神さまは囁きました。
埃をかぶり、錆びたゼンマイを軋ませるその姿は、 とてもじゃないけど「なんでも」なんて、できそうにはありません。

戸惑うぼくを尻目に、犬神さまはするりとぼくの鞄に潜り込むと、
「さあ、行こう!」
そう言って、真っ黒な瞳を嬉しそうに輝かせたのです。

2017年  /  28cm

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作品写真

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